(旧サイトから転載)
近頃、妙に足の裏が痛むと思っていた。特に、アスファルトやコンクリートなどの硬い地面の上に長時間立っていたり歩き回ったり、要するにアクティブな一日を過ごした日には、必ずと言っていいほど足の裏が赤く腫れるようになった。理由は明白だった。靴の底が薄かったのである。
やはり、靴というのは重要だ。考えてみれば、自分の全体重を預ける相手である。要するに、自分の肉体の基礎に関わる道具なのだ。軽視して良い道理がない。そういうものを侮ると、文字通り痛い思いをすることになるのだ。
だから、靴はしっかり自分の足になじんだ靴を履きたい。日常僕は Hawkins Traveller を愛用しているが、これは今月で使用歴7年目に突入しようかというロートル選手だ。まあ、山本昌がノーヒット・ノーランをするご時世でもあり、ベテランの味もなかなか捨てがたいところがあるのだが、ベテランにはベテランらしい活躍の場を与えて然るべきだ。あまりアクティブな用途にはもう使えないだろう。
というわけで、スニーカー調達の考えはだいぶ前からあったのだが、この度ようやく計画実現の運びとなった。今回調達したのはこれ。
アディダス・スタンスミス670461。1965年に「ハイアット」という名称で世に出て以来、世界中で愛用されつづけているテニスシューズの名選手だ。「永遠の定番」と呼ばれるほどの人気シューズだが、別にブランド信仰があって選んだわけでも、もとからアディダスのファンだったわけでもない。これを選んだのは、何回も何回も履き較べてみた結果だ。
やっぱり最初はハイテクシューズの類を試してみたのだが、どうもしっくりこない。足の形に合わないのもさることながら、ごてごてと要素過多なデザインが気に食わないのだ。僕の選ぶ靴である以上長いつきあいになるのだから、デザインに違和感を感じるというのは大きなマイナス要素になる。かっこいいとか悪いとかいうことより、根本的に僕の生活の文脈になじまない感じなのだ。
その点、まずデザイン面でぴったり来たのがアディダスだった。何といってもシンプルな美しさには普遍性がある。しかし、ご存じの通りアディダスのスニーカーは細いシルエットのものが多く、幅広の足では土踏まずあたりに狭苦しさを感じてしまうものが多い。そこをきちんとクリアしてくれたのがスタンスミスだったのだ。
また当然、購入の経緯からして、硬い路面を長時間踏みしめる衝撃を吸収してくれるものでなければならないわけだが、この点についても、定番テニスシューズのスタンスミスは合格点を出せる公算が高いと判断した。そういうわけで、今回はスタンスミスを選んだ。
もちろん、この選択が正しかったかどうかはしばらく履いてみないとわからない。レザーが僕の足にしっかりなじむまでしばらくかかるだろうが、こいつとはいい付き合いをしたいものだ。
今回は久しぶりにしつこいくらい履き較べをした。その際、種類を変える度に合うサイズの靴を取りに行かせてしまったが、嫌な顔ひとつせず付き合ってくれた店員の方に感謝したい。
★超特価!★アディダス スタンスミス 670461
¥5,800
エース
P.S.
ええ、中日ドラゴンズには大変感謝してますよ、僕。……意味はわかりますね。