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La ricerca della morale che non dipende da una cosa della trascendenza...
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篠沢教授に3000点//仏文学者・文化人としての篠沢秀夫
評価:
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kizasi.jpによると、日本語のブログ界隈では、篠沢教授に触れたエントリーが俄に増えているらしい。容易に想像が付くように、これは先日のはらたいら氏の訃報を受けた現象だ。触れられ方もほぼワンパターンで、「あの篠沢教授は今?」という扱いをされている。しかし、氏はそういう反応をされるに相応しい立場にある人ではない。

http://ja.wikipedia.org/wiki/篠沢秀夫

「篠沢教授」こと篠沢秀夫氏は、モーリス・ブランショやロラン・バルトの研究で知られるフランス文学者で、学習院大学の名誉教授だ。僕などにとっては、バルトの『神話作用』の訳者として馴染みのあるところなのだが、もう少し一般的には、軽妙な語り口の文化批評などが著名で、保守派文化人として知られている。だからこそ、文化人大好きの巨泉に見出され、クイズダービーに出演していたのだ。
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また氏は、天皇陛下の同級生でもあり、皇室のあり方に関しても一家言持った論者として通っている。先頃も、以下のような読み物を出版されている。先程も名前を出したロラン・バルトはかつて『表徴の帝国』という日本論を出版して話題を呼んだことがある。その日本論の内容そのものはともかく、日本文化を天皇という「記号」の反復として捉える記号論的立場というのは普通考えられているよりもずっと伝統的でオーソドックスな立場であって、近いところでは三島由紀夫の文化防衛論、もう少し遡れば本居宣長の国学にもその起源を求めることができる。篠沢教授の皇室論もやはりそのことを多少なりとも想起させるもので、天皇を日本の文化概念を表す記号(象徴)として捉える一連の立場に連なるものだ。

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天皇制に触れるからには、愛国心も避けては通れまい。篠沢教授は近著において、愛国心のなりたちにも触れている。僕は氏の政治的立場に必ずしも賛同できるわけではないのだが、「固有の文明への愛が、地球上どこの集団に属すにせよ、愛国心の基盤」だとする愛国心の要件に関しては肯けるところも大きい。自ら由来し、自らを支える文明そのものに対する、自分を卑下することなしの献身にこそ、都市ー国家の生命は宿り、秩序は生まれる。それを愛国心と呼ぶのならばやはりそれは愛国心なのだろうし、僕としてもそれを肯定するのにやぶさかでないことは、このブログのトップでシモーヌ・ヴェイユの言葉をエピグラムとして引いている通りだ。煽られた不安を背景に、ともすれば押しつけがましい愛国論議がまかり通る昨今、こういう落ち着いた論が保守派と目される知識人の間にも存在するということは、なにほどかは僕たちにとって幸運なことといえるだろう。

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事ほど左様に現在も旺盛に活躍されている篠沢秀夫氏のことを、「あの人は今?」というような、あたかも失われてしまったもののように扱うことは、軽率の誹りを免れないことだ。テレビに出ないからといって無名と扱われるのは、一般大衆の想像力の貧困さと認識の不確かさを幾許かは物語るものであろう。因みに、関西の人が聞いたら卒倒するような話だが、河内家菊水丸氏が関東のメディアにて左様に扱われているという話もある(→Wikipedia記事を参照)。

ともあれ、今回の件で「篠沢教授って今、何をしているんだろう?」などと思った人は、テレビに脳みそを冒されすぎていると考えた方がよい。テレビに出ない有名人も沢山いるし、そうした人の方が良質ということも少なくないのだから。

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