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La ricerca della morale che non dipende da una cosa della trascendenza...
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トポス盲
評価:
テオドール・フィーヴェク,植松 秀雄
木鐸社
¥ 2,625
(1995-11)

(旧サイトから転載)

トポスという言葉がある。僕らにも馴染みのある「トピックtopic」という言葉の語源だ。

このトポスという語は僕達のする議論というものに深く関わっている。議論は推論の積み重ねの作業だ。トピックという語の用法を想起すれば想像がつくとおり、トポスはこの推論とともにある。トポスがなければ議論は成り立たない。

ところで、僕達が物事について正しいか正しくないかを判断するプロセスを推論というわけだけれど、アリストテレスはこの推論というものを二種類に分けている。論証的推論と弁証的推論だ。

論証的推論というのは、真なる前提から出発して真なる結論に至るもので、数学の推論などがそれにあたる。たとえば「三角形の内角の和は二直角に等しい」という古典的な命題があるが、これを論証の結果とみるとき、その前提にあるのは三角形の概念だろう。これは三角形という概念そのものをいじらない限り誰でも正しいと認める(真である)前提であるし、それを前提に導かれた「三角形の内角の和は二直角に等しい」という結論も、観察によって確かめることにより誰もが真と認めることができる。でなきゃ、小学生に算数ひとつ教えられやしない。この場合、前提そのものが真であることを含んでいるので、疑いようがない。

他方、弁証的推論はもっと不確かなものだ。これは、通念endoxaと呼ばれる、社会においてだいたい正しいとされている事どもを前提として、その結果、社会においてだいたい妥当だとされる結論に至るもので、およそ「議論」と呼ばれるものはみなこちらである。通念というのは、ある社会において大多数の人が認めているとか、特定の権威ある人(学者など)がそう言っているとか、そういうことの寄せ集めだから、もちろんこれは人によって正しかったり正しくなかったりする。トポスというのは要するにそういったものどものことで、議論の前提として援用される一般的前提、あるいはそれに基づいた議論の型そのもののことをさす。

要するに、誰かと議論をするとき何が第一義的に重要なことなのかというと、トポスを発見し、相手と共有することなのだ。前提が食い違っていたら議論は永遠に交わらないわけだから、当たり前の話である。しかし現実問題、この当たり前のことが意外と難しいかったりする。というのも、このトポスを発見することにもセンスが必要で、センスがなかったら的はずれなトポスを掴んでしまったりするからだ。この人が参加するとだいたい議論がこじれるという種類の人をたまに見掛けるが、そういう人は大概トポスに関するセンスを欠いた人で、トポスを共有し損なうが為にいつも的を外れたことを言ってしまう。そして、そこに感情が絡んできたら、議論はむちゃくちゃになってしまうだろう。

これは本当に厄介なことだ。なぜなら、「生来の」なんて枕詞が付くことからもわかるとおり、センスばかりはどうしようもない部分があるからだ。さすがに遺伝子に組みこまれているわけでもなさそうなので、なんとかしようとしてできないこともないかもしれないのだが、だからといって小学生が足し算を習うような具合にはいかないだろう。なにしろ、それは長年の環境、訓練などによって涵養されるもので、とても時間のかかることだから。フィギュアスケートとかピアノ演奏などのことを想起してみればいい。要するに、議論相手にセンスがないからといって彼にセンスを持たせるなど、弥勒菩薩でもあるまいし時間が足りたものではないのだ。

したがって僕達は、ネット生活を営むにあたり、いつでもトポスというものに気をつけておく必要がある。(時間がかかるだけに)常日頃から自分がトポス発見のセンスを磨くよう心がけることもそうだが、誰かと議論になったとき、相手にセンスが欠落していると見たらさっさと引き上げることも大事なことなのだ。トポスを共有しない議論ほど不毛なものはないのだから。(了)

つづき

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●トポスに関して参考となる文献●

◎その1:そもそもの端緒ーアリストテレス
弁論術
弁論術アリストテレス Aristotelis 戸塚 七郎

おすすめ平均
stars厳密知とは一線を画した実用知
stars聴衆はあまり賢くない
stars人類の宝

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◎その2:法哲学における検討例ーとても精密で参考になる
トピクと法律学―法学的基礎研究への一試論
トピクと法律学―法学的基礎研究への一試論テオドール・フィーヴェク


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◎その3:トピック(そういう言い方ではないが)の役割を重視した近世哲学
学問の方法
学問の方法ジャンバッティスタ ヴィーコ 上村 忠男 佐々木 力

おすすめ平均
stars論理の力にだけ頼ると、かえって真相が見えないこともある

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●トポスに関して参考となるネット上の記事●

◎「ライプニッツ × ヴィーコ」 by ”対戦型哲学史”
http://homepage1.nifty.com/kurubushi/card70467.html

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P.S.
プラグマティックな議論てのは中々できないもんなんですかねえ。全然関係ない話だけど。

Un passage fragmentaire|断章 | 17:51 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | |
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