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La ricerca della morale che non dipende da una cosa della trascendenza...
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大新聞の「不適切な」行動
「Mainichi Daily News」で配信していた英文記事が問題になっています。


http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0806/24/news054.html
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0806/25/news107.html


 元来僕はこういうネットでタイムリーに話題にされていることを採りあげることに消極的であり、好まないところであるし、騒ぐほどのものでもないとも思うのだが、ことこの件に関しては大新聞という社会的権力の「いやらしい部分」が見える気がして、気に入らないので、採りあげることにした。
 まあ、問題になった「waiwai」の記事そのものに関しては、くだらないの一言しかない。まともな人間は相手にしないだろうし、それだけにいちいち怒るのも馬鹿馬鹿しくなってしまう。同時に、こういうのを書かせていた毎日新聞の採用基準を疑ってしまう。

 たとえば僕は、「日刊サイゾー」寄稿者でもある田幸和歌子氏については批判的な立場にあるが、その社会的トピックスに対する感覚の欠如を批判してやろうと思う程度には評価しているともいえる。一方、このライアン・コネルとかいう輩については、そんな気にもならない。一見して明白なほど低俗であり、まともな感性を持った人間なら相手にもしないだろうからだ。佐藤幸治先生だったら、「通常人にとって明白に嫌悪的なものでかつ埋め合わせできるような社会的価値をまったく欠いている文書類」と仰るかもしれない(『憲法(第三版)』526頁)。いわゆる「ネウヨ」方面の人で日本人全体の名誉が毀損されると憤る向きもあるが、ライアン某の記事が「通常人にとって明白に嫌悪的なもの」であることは日本だろうが英語圏だろうが同じなので、別にそんな心配はいらないだろう(笑)。

 しかし、事実誤認を招く引用をされたサイゾー誌サイドと、不本意な言及を受けた漫画家「でこくーる」氏はもっと怒っていい。こちらは「日本人全体の名誉」というような抽象的な利益の侵害に止まるものでなく、具体的な法益侵害を伴っている可能性があるからだ。尤も、言及そのものは「通常人にとって明白に嫌悪的な」記事においてのことなので、それほど訴えの利益があるものでもないかもしれないが、それでも「品位を貶められた」といえる程度には間違った伝えられ方をしている。また、「変態的なイラストの書き手」というレッテルを貼られることは、漫画家としての仕事に不適切な影響を蒙る可能性があるので、看過していいものでもない。日本の漫画は国際的商品価値を伴う可能性が高いわけだし。

◎参考:deco★decocool
http://decocool.seesaa.net/article/101450939.html

 もうひとつ余計なことを言うと、この件を重大だと思う皆さんは、その重大性を適切に認識し、この問題に「ネウヨ」のレッテルを貼られないように気をつけるべきだ。そんなことになったら論点がずれてしまう(後記リンク3を見よ)。そうなるより、イデオロギーの壁を越え、「左右どちらから見てもヒドイ」ということを訴えた方がいい。じじつ、僕は(見ての通り?)保守でも右翼でもないが、本件に関しては、ライアン某はもとより、毎日新聞の対応もアンフェアであり、ひどいと感じてしまうのだ。

 とりわけ「でこくーる」氏に対する毎日側の対応はひどい。上のリンク先で書かれている経緯は大新聞という社会的権力を用いた言論弾圧ともとれるわけで、事実だとすれば左翼の問題意識からしても問題である。ライアン某みたいなものはどのみち「思想の自由市場」(ホームズ判事)の洗礼を浴びて自然淘汰される類のくだらないものだが、そんな輩に何年も俸を喰ませつづけることに腐敗した社会的権力がこういうかたちで(!)加担しているのだとしたら、それが言論流通における格差の噴出なのだとしたら、日本人にとっても人類にとっても好ましくないことである。

 それにつけても、こういうことがタブロイド紙とかでなく毎日新聞というところで発生するあたり、こういう大手メディアを含めた戦後レジームが曲がり角に来ていることを実感する。ここで僕は、近時の自民党自壊現象を想起してしまう。安倍晋三に町村信孝、伊吹文明に、毎日新聞か…。


 ところで、ライアン某はオーストラリア人だということだが、現在、日本語インターネット文化の中、オーストラリアの言論に良いイメージを持っている人は少ないだろう。それにはまあ、こういうのを含めたキッカケというのがいろいろあったわけで、それらは特殊な事例といえば特殊な事例なのだが、一方で、オーストラリアの言論が日本と引き比べてもあまり誉められた状況にないというのは本当だ。

 そもそも、旧植民地国であったり共産圏に取り込まれた国というのは、おしなべて近代化の遅れた、資本主義的あるいは政治的に後進的な国なのだが、英連邦の周縁に位置するオーストラリアもその一員である。某近隣諸国を見れば判ると思うが、体制側のプロパガンダと低劣なセンセーショナリズムに冒されたメディアにより知的想像力を奪われる一方で独裁的権力が専横を振るうという状況は後進国によくある風景なのだが、べつに独裁国家でなくともこういう顕密二体制のようなことは起こりうるし、実際起きている。先進国とはいえ連合国に対する枢軸国という程度には後進的な日本とかイタリアなんかでも、大分マシとはいえ似たような状況はある。

 そこで、オーストラリア(豪州)である。豪州の先進度と問われると中韓に比してわかりにくい部分はあるけれども、旧植民地国として宗主国の動向に一方的に巻き込まれる歴史を辿ってきた豪州は、英米やEUなどよりは南アフリカ等に近い立場にあるといっていい。そういうところでは、先進国のリベラルな社会では無意識下に抑圧されている下世話な発想(人種偏見等)がそのまま表に出てしまいやすいのだ。まあ、さすがにライアン某に豪州言論を代表させるのは不適切だろうけれども、本件のような経緯を見るにつけ、豪州言論の後進性は理解しておくべきだと思われる。ライアンのようなのが恥ずべき存在なのだという認識がきちんとあったなら、大新聞がタブロイド紙のマネをするようなこともなかったろう。(了)

*6月27日、若干の追記と表記の修正を行いました。

つづき



◎参考リンク1
http://www9.atwiki.jp/mainichiwaiwai/pages/15.html
(尤もここは、僕の懸念を証明してしまっている。それが、下記3のような馬鹿な軽率な反応を生み出したことを考えると、むしろ被害者の被害を拡大させたとすらいえるかもしれない。)

◎参考リンク2
http://www.cyzo.com/2008/06/post_676.html
(日刊サイゾーの釈明。原文を読むと、いかにニュアンスが曲げて伝えられたかが判る。虐殺云々なんて文脈に巻き込まれたくなんてなかったろうに。田幸の出入りする場所とはいえ、同情を禁じ得ない。)

◎参考リンク3
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20080624/1214352762
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20080626/1214524063
(論点ずらしの典型例。気をつけなければならないが、本件の問題性は南京虐殺の学問的評価とは無関係である。なぜなら、虐殺を肯定しようがしまいが引用歪曲の問題性は何ら変わらないのだから。歴史修正主義云々なんて他所でやんなさい。むしろ、こうしてイデオロギー的にきな臭い文脈に接続されたことそれ自体が、歪曲された引用による法益侵害結果であるともいえる。勿論、「ネウヨ」の論点ずらしも深刻だ。そちらは「deco★decocool」コメント欄にもちらほら見えている。右も左も、被害者を政治的に利用するのはやめるべきだ。みっともない。)

◎参考リンク4(7月1日追加)
http://d.hatena.ne.jp/sayuming/20080701/p2
(サイゾーの元記事筆者の釈明。「まんがの作者さん・発行元には本当に悪かったなあ」と、恐縮しきり。大丈夫、解りますよ。むしろこの人も被害者の一人でしょう。まともな読解力があれば、あるいは引用者の明白な悪意でもなければ、あんな風には読まれないでしょうからね。)

◎参考リンク5(7月1日追加)
http://ja.wikipedia.org/wiki/西山事件
(いわゆる西山事件について。別件ながら、毎日新聞社の体質が昔から変わっていないことをよく示している。因みに、この件に関しては、最高裁の判決も出ている[最判1978年5月30日]。曰く、「(取材の;引用者)その方法が刑罰法令に触れる行為や、取材対象者の個人としての人格の尊厳を著しく蹂躙する等、法秩序全体の精神に照らし社会観念上是認することのできない態様のものである場合には、正当な取材活動の範囲を逸脱し違法性を帯びる。」)

◎参考リンク6(7月4日追加)
http://www8.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/1.html
(新しいまとめwiki。こちらは上記1と違い、僕の懸念を概ねクリアしていると思われる。参考に。)




◎参考文献
憲法 (現代法律学講座)
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stars極めて論理的な憲法理論
stars学生は読めない。
stars第四版
stars日本語の表現力の問題
stars定評どおりの良書
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